第15回研修の様子

■日 時:平成12年7月1日(土)2日(日)の2日間
■会 場:「かでる2・7」(札幌市中央区北2条西7丁目)
■参加者:78名


研修内容は、以下のスケジュールで行なわれました。
なおプライバシーの関係上氏名は伏せています。

<1日目・午前> 「箱庭事例研究」 
札幌学院大学大学院臨床心理学研究科長 清水信介 先生

数十回にわたる箱庭とスクイッグル(ぐるぐる描き)のスライドを通して紹介していただきました。回を追う度に、箱庭やスクイッグルの表現が変化していくだけでなく、クライアント及びその家族に行動の変容が見られる様から、改めて自己表現や自己治癒力の素晴らしさを実感しました。



<1日目・午後> 「バウムテスト」
ホノルル大学客員教授 上原シゲ子 先生

研修ですっかりお馴染みとなったバウム(樹木画)テストの講義は、50種以上の特異なバウムの見方や解釈などを勉強し、その後に実際に参加者がバウムを描いて自分なりの自己分析をしたり、上原先生に解釈してもらいました。


<1日目・午前> 「エンカウンター」
ホノルル大学教授 戸沼文子 先生

エンカウンターでは、戸沼先生がファシリテーター(リーダー役)となって幾つかのグループエンカウンターを行いました。

普段はお互いに全く顔を合わせない参加者たちは、このグループエンカウンターをきっかけにして、ぐっと身近に感じることができました。



<1日目・午後> 「表現療法(翌日の講義予告)」
京都大学教育学部大学院教授/日本箱庭療法学会理事長 山中康弘 先生

長旅や時差ボケにも関らず、フランスで山中先生ご自身が体験し感動したことを、熱く語ってくださいました。

特に、巨匠ゴッホの所縁の地であるアルルの街を訪れた時の様子を、ゴッホの有名な絵画やエピソードを交えてお話してくださったことは、一見、翌日の「表現療法」の予告と何の関係もないと思いがちですが、見事に表現療法の予告となっていました。「感動を共有する」ことの素晴らしさや大事さを、体験することができました。

翌日の講義に期待が益々高まったのは、言うまでもないでしょう。


<2日目>「表現療法」
京都大学教育学部大学院教授/日本箱庭療法学会理事長 山中康弘 先生

いくつかある表現療法のうち、今回は「コラージュを加味した相互ぐるぐる描き物語統合法【MSSM+C法(Mutual Scribble Story Making with Collage)】を実習しました。

この表現療法は山中先生ご自身が開発した新しい方法です。

最初はやり方がわからず戸惑ったものの、次第に、自由に表現しイメージすることの楽しさから、皆夢中になって、限られた紙面(八つ切りの画用紙)に自己表現をしました。

この実習を通して、改めて、自己表現することの楽しさや創造力の無限さ、逆に自己表現できずにいるクライアントの辛さなどを少しながらも理解することができました。

その他、何人かのクライアントの事例をスライドで紹介していただきましたが、これらの事例のキーワードは、「心の窓」でした。

「心の窓」は十人十色で、ある人は実習したMSSM法で、またある人は小説を書くこと、またある人は釣りや写真を撮ることで「心の窓」を開いていたりする。

その心の窓を完全に閉ざしてしまわないように、わずかに開いている窓を見つけ、少しずつ開いていくようにするのが、私達カウンセラーの役目なのだそうです。

 

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