第17回研修の様子

■日 時:平成13年2月17日(土)・18日(日)の2日間
■会 場:「かでる2・7」(札幌市中央区北2条西7丁目)
■参加者:70名
※今回より、教室生徒だけでなく一般の方5名も参加されました。


研修内容は、以下のスケジュールで行なわれました。
なおプライバシーの関係上氏名は伏せています。

<1日目・午前> 「コラージュ療法」
京都文教大学教授 森谷寛之 先生

前回の研修の「家族描画法」に引き続き、今回はコラージュ療法についてを森谷教授から学びました。

コラージュ療法といえば森谷教授、森谷教授といえばコラージュ療法というくらい、森谷教授はコラージュ療法を確立された草分け的存在です。そんな雲のような存在の教授に直接学べるなんて、とても光栄でした。

まず、参加者全員が実際にコラージュ作成の実習を行いました。

1枚目のコラージュは、自分(クライエント)が自ら雑誌などから絵や写真を選び、切り貼りする方法(これを「マガジン・ピクチャー・コラージュ方式」といいます。)で作成しました。

2枚目は、参加者が2人一組になって、お互いに、相手のために、相手が表現しやすいような材料(雑誌の切り抜きなど)を用意し、交換し、相手からもらったものでコラージュを作成しました(これを「コラージュ・ボックス方式」といいます)。

その後、コラージュ療法の事例をスライドで紹介してくださいました。

森谷教授の講義の中で、「Ready Made(既製品)を組み合わせることが重要である」という言葉が最も印象的でした。これは箱庭療法にも通じると思います。

基本的考え方は箱庭療法と同様ですが、コラージュ療法の最利点は、”手軽さ”です。

箱庭のように特別なものがなくても、雑誌と糊とハサミと画用紙があれば、簡単に作れるので、家にいながら心の浄化作業ができるのではないでしょうか。

マガジン・ピクチャー・コラージュ方式
@マガジン・ピクチャー・コラージュ方式によって作成したもの


Aコラージュ・ボックス方式によって作成したもの

@とAの違いは、作成過程にあります。Aの方が、作成者(クライエント)にとって負担が少ないという実感を持ちました。
 *上の二つのコラージュは、ある参加者の作品です。


<1日目・午後> 「箱庭事例研究」
サイコセラピスト 金城 孝次 先生

2つの事例をスライドで紹介してくださいました。

2つとも10回以上にわたる箱庭作成を行うことによって、見事に立ち直っていったという事例です。

これらの事例を通して、箱庭の持つ意味、セラピストの役割、そしてイメージ(ファンタジー)の大切さを学ぶことができました。


<2日目> 「箱庭療法の実習」
サイコセラピスト 金城 孝次 先生
ホノルル大学客員教授  上原シゲ子 先生

参加者全員が箱庭を作成しました。

初めて作成するという人もいれば、もう何十回と作成している人もいました。

大勢の人がいる中で作成し、みんなでその箱庭を囲んで箱庭の解釈の仕方を勉強したので、中にはやり難かった人もいるかもしれませんが、一番大事なことは「自分にピッタリしたものを作る」ということです。今(そのとき)の自分にフィットした箱庭を作ることができたでしょうか・・・?

箱庭を作成すると、心をフル活動させるので非常にエネルギーを使います。そして、大量のエネルギーを注いで作られた箱庭を解釈するときも、そのエネルギーを受けとめるので、これまた非常にエネルギーを使います。

約70名分の箱庭を丁寧に解釈し、受けとめてくださった金城先生ならびに上原先生、本当にありがとうございました。


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