第23回研修の様子

■日 時:平成15年2月22日(土)・23日の2日間
■会 場:「かでる2・7」(札幌市中央区北2条西7丁目)
■参加者:115名

今回は
・箱庭療法・遊戯療法の事例研究
・表現療法(MSSM+C法、コラージュ療法)の実習
・グループ・ワーク(とくに箱庭を使ったワーク)
を実施しました。

回を追うごとに内容が徐々にレベルアップしていますが、第一人者の先生方の明快でユーモア溢れる指導に参加者は「学ぶ楽しさ」を改めて実感していました。


研修内容は、以下のスケジュールで行なわれました。
なおプライバシーの関係上氏名は伏せています。

<1日目9:00〜12:00> 「ほめ合いワーク」「箱庭で物語を作る」
京都大学大学院教授 岡田 康伸 先生

あっという間に時間が過ぎました。

少し緊張しましたが、メンバーとの交流は一人で学ぶときには得られない楽しい経験でした。

互いにほめ合うという単純なことで、どんどんイメージが広がり、お互いの気持ちが豊かになることを実感しました。

普段は良いところよりも悪いところばかりに目がいく自分を振り返って反省し、今後は身近な人も私も心豊かになれるよう努力したいと思いました。

また、他人が作った箱庭を見て物語を作るというワークもとても興味深い体験でした。

童心にかえって物語を想像すると自分の思考のクセが分かり、気づきの多いワークでした。

他のメンバーのものの見方・考え方との違いを実感すると同時に、ものごとの答えは一つではないという事を教えられました。

(21期生)

岡田先生


<1日目13:00〜15:00>「バウム・テスト」
ホノルル大学客員教授 上原 シゲ子 先生

バウムテストは私には初めての体験でした。

ワクワクドキドキしながら、一本の実のなる木を描きました。

それは自分の無意識にあるイメージを浮上させて意識のもとに置くことによって思いがけない自分の一面を知り、自分を改めて見つめ直すという経験でもあった。

クライエントの深層心理を理解する際にこの技法が有効であり、自分では全く意識していない過去の出来事や性格が表われることにバウム・テストの奥深さを学んだ。

(23期生)


<1日目15:00〜18:00>「コラージュ療法」
京都文教大学教授 森谷 寛之 先生

コラージュ療法の継続した事例をスライドで見せていただき、面接の経過と共に変化するクライエントの心の動きを垣間見ることができた。

前思春期、思春期におけるコラージュの特徴についても貴重な事例を通して理解するできました。

また実習において自らコラージュを制作することでクライエントの立場に立った擬似体験をすることができ、より具体的に技法についての理解を深められたと感じている。

(23期生)


<2日目9:00〜12:00> 「遊戯療法・箱庭療法の事例研究」
明治大学教授 弘中 正美 先生

ユーモアを交えながらの事例発表の講義はとても楽しく学ぶことができた。

スライドでたくさんの箱庭作品を見ながら、分かりやすく遊戯療法・箱庭療法のエッセンスを学ばせて頂いた。

箱庭療法の歴史や利点、注意点などについても分かりやすくご説明を頂き、いままで曖昧にしか理解していなかった箱庭療法について深く知ることができた。

箱庭を実施するにあたっての状況設定や見守り、解釈とクライエントの心情の受け容れの大切さなど、箱庭療法の奥義を学んだように思う。

(21期生)

弘中先生


<2日目13:00〜17:30> 「表現療法の基本&MSSM+C法(実習)」
京都大学大学院教授 山中 康裕 先生

山中先生の絵画療法を通してクライアントとの交流範囲を広げ、その心の奥深くに入り込んでいく様子と熱意に感慨をおぼえた。

急性期を超えたクライエントには薬物療法よりも、様々な方法で自己表現をすることで外界との距離を測り、自分を確認し、徐々に自信と尊厳をとり戻していく過程が肝要なのだ述べられたことに深く感動しました。

MSSM+C法の実習では、制作中に自分のイメージにどんどん引き込まれていった。

「ぐるぐる描き」から見つけ絵をしてコラージュの制作という流れは自分の心のなかにある意外な発想を刺激される。

やり終えた後の達成感と爽快感はなんとも言えない。

さらに先生の美空ひばりからロシア民謡まで、バラエティ豊かなレパートリーにも圧巻であった。

この飽くなき好奇心が先生の原動力であり、クライエントを元気にする源かと思う。拝聴している我々もすっかり元気いっぱいにしていただいた。

(24期生)

山中先生


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